教育費、預金とNISAでどう分ける?──迷ったら「いつ使うお金か」で決めていい

目次

この記事でわかること

  • 教育費を「預金」と「NISA」でどう分けて準備すればいいか
  • 迷ったときの判断基準は「いつ使うお金か」だけでいい理由
  • 35歳・共働き・子ども2人のご家庭を例にした、無理のない置き場所の決め方

「教育費、NISAで準備したほうがいいのかな。でも減ったらこわい…」──そんなふうに迷ったことはありませんか。実はその迷い、「いつ使うお金か」で考えると、すっきり整理できます。

「投資で増やしたいけど、教育費で減ったら困る」──その気持ち、自然です

「みんなNISAで教育費を貯めてるみたいだけど、うちも?」
「増やしたい気持ちはあるけど、いざ払うときに減っていたら…」
「預金だけだと、なんだかもったいない気もする」

こんな気持ち、よくわかります。教育費は「使う時期が決まっているお金」。だからこそ、増やすことと減らさないことのバランスに迷います。まずは考え方の軸を1本、持っておきましょう。

まず確認:教育費は「まとまって・時期が決まって」出ていく

文部科学省の「子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校まですべて公立でも約614万円がかかります(文部科学省の調査)。さらに大学進学ではまとまった費用が入学の前後に集中します。つまり教育費は「いつ・いくら要るか」が比較的読みやすいお金です。

一方でNISAは、長く続けるほど値動きの上下がならされやすい制度です(金融庁のNISA特設ページ)。裏を返すと、使う時期が近いお金は、値下がりのタイミングと重なると困ることもあります。この2つの性質を重ねると、答えの軸が見えてきます。

FPの考え方:分けるのは「金額」ではなく「使う時期」

ご家庭によって変わりますが、ひとつの目安として。使うまで5年を切っているお金は預金中心で「減らさない」を優先、10年以上先に使うお金はNISAで「時間を味方に」という分け方が考えやすいです。全部を投資にも、全部を預金にもしなくて大丈夫。時期でゆるやかに分けるイメージです。

使う時期から逆算する3ステップ
1
いつ・いくら要るか書き出す
「大学入学は10年後、約200万円」などゴールを決める。
2
使う時期で置き場所を分ける
5年以内は預金中心/10年以上先はNISAも候補に。
3
入ってくるお金を自動で回す
児童手当などを、決めた置き場所へ自動で振り分ける。
※考え方の一例です。

モデルケースで見てみましょう

夫35歳(会社員・年収500万円)、妻34歳(共働き)、子ども2人(8歳・5歳)のBさんご家庭。上の子の大学入学まではあと10年、下の子は13年ほどです。

  • 上の子(10年後に使う分)…10年以上の時間があるので、一部はNISAで積み立てつつ、直前の数年で預金に移していく。
  • 下の子(13年後に使う分)…より時間があるので、NISAの比率を少し高めにしてもよい。
  • 共通のルール…「使う5年前になったら、少しずつ預金に移す」を家族の決めごとにしておくと、値動きに慌てずにすみます。
使う時期置き場所の目安考え方
0〜5年以内預金中心減らさないことを優先
6〜9年預金+一部NISA様子を見ながら少しずつ
10年以上先NISAの活用も時間を味方につける
※一例です。ご家庭の考え方やリスクの取り方で調整してください。

よくある誤解

誤解①「教育費は全部NISAで増やすのが正解」
→ 使う時期が近いお金は、値下がりと重なると困ります。時期で分けるのが安心です。

誤解②「預金だけでは準備が足りない」
→ 児童手当をそのまま貯めるだけでも、まとまった土台になります。まずは”確実に貯まる仕組み”が先です。

誤解③「一度決めたら変えられない」
→ 使う時期が近づいたら預金に移す、と決めておけば大丈夫。あとから調整できます。

確認してほしい3つのポイント

いちばん小さな一歩:お子さんが大学に入る年(=いちばん大きなお金を使う年)を、カレンダーで数えてみましょう。「あと何年か」がわかるだけで、預金かNISAかの見当がつきます。

  1. 「いちばんお金を使う年」まであと何年かを数える(いちばん小さな一歩)
  2. 5年以内に使う分は預金、10年以上先はNISAも、とざっくり仕分ける
  3. 児童手当の入金を、決めた置き場所へ自動で回す設定にする

まとめ

  • 教育費は「いつ・いくら要るか」が読みやすいお金
  • 分けるのは金額ではなく「使う時期」──5年以内は預金、10年以上先はNISAも
  • 使う時期が近づいたら預金に移す、と決めておけば慌てない

「投資も気になるけど、教育費で冒険はしたくない」とうすうす感じていた方へ。その感覚、合っています。まずは”使う年”を数えるところから始めれば大丈夫です。

あわせて読みたい

教育費の貯め方の全体像は貯蓄が苦手でも準備できる考え方で、学資保険と投資の使い分けは今どきの教育資金戦略でまとめています。あわせて読むと、自分に合う準備の形が見えてきます。

このテーマの全体像は教育費ガイドにまとめています。


のどかFP事務所からの一言

のどかFP事務所は、特定の金融商品や保険を販売しない、中立的な立場のFPです。「うちの場合、預金とNISAをどう分ければ?」という具体的な配分も、ごいっしょに見える化できます。まずは気軽な無料相談から、お子さんの未来のお金を整えていきませんか。

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