この記事でわかること
- 老後のお金は、公的年金でどこまで支えられるのか
- 「早く始めるほど、毎月の積立はラクになる」という関係
- 35歳・共働き家庭を例にした、いつから・毎月いくらの目安
「老後2,000万円って聞くと、なんだか気が遠くなる…」
「いつから準備すればいいの?もう手遅れかも…」
「毎月いくら貯めれば安心なのか、目安が知りたい」
こんな気持ち、よくわかります。大きな数字を見ると、つい固まってしまいますよね。でも、分解してみると「毎月これくらいなら」と思える一歩に変わります。まずは土台になる公的年金から見ていきましょう。
まず確認:老後の土台は「公的年金」
老後のお金は、まず公的年金が支えます。2026年度のモデル世帯(会社員の夫+専業主婦の妻)の年金額は、月あたり約23.7万円です。老齢基礎年金(満額)は月70,608円で、4年連続の増額となりました(出典:厚生労働省・日本年金機構)。
一方で、総務省の家計調査(2024年)では、65歳以上の夫婦のみ無職世帯で、実収入が月約25.3万円、消費支出が月約25.7万円。差し引き月あたり約3.4万円が不足し、貯蓄などで補っている姿が見えます(出典:総務省統計局 家計調査)。有名な「老後2,000万円」も、この毎月の赤字を約30年ぶんに広げた目安でした。まず「毎月いくら足りないか」を知ると、必要な準備が見えてきます。
FPの考え方:大きな数字は「毎月」に分解する
ご家庭によって必要額は変わりますが、FPの視点でお伝えしたいのは、「2,000万円」のような大きな数字を、そのまま抱えないことです。いつまでに・毎月いくら、に分解すると、行動できる大きさになります。
そしていちばん大切なのが「時間」です。早く始めるほど、毎月の負担は小さくなります。これは、コツコツ積み立てるほど、運用しながら育つ期間が長くなるからです。焦って大きな金額を用意しようとするより、少額でも早く始めるほうが、結果的にラクになることが多いのです。
モデルケース:35歳・共働き・子ども2人の場合
夫35歳・妻34歳、子ども2人(8歳・5歳)のご家庭。公的年金にプラスして、自分で1,000万円を65歳までに用意したい、という例で考えてみます。
35歳から30年かけるなら、年3%で運用できた場合の目安は月約1.7万円。もし55歳から10年でとなると、月約7.2万円が必要になります。→ この場合、同じ目標でも、始める年齢で毎月の負担が4倍以上変わることになります。だからこそ「少額でも今から」が効いてきます。
| 始める年齢 | 積立年数 | ただ貯金(年0%) | 運用あり(年3%概算) |
|---|---|---|---|
| 35歳 | 30年 | 約2.8万円/月 | 約1.7万円/月 |
| 45歳 | 20年 | 約4.2万円/月 | 約3.0万円/月 |
| 55歳 | 10年 | 約8.3万円/月 | 約7.2万円/月 |
| 目標1,000万円の場合の一例。運用の想定は将来の成果を保証するものではありません。 | |||
よくある誤解
誤解①「2,000万円ないと老後は無理」
→ 2,000万円は、ある前提での目安です。年金や働き方、暮らし方で必要額は大きく変わります。まずは「わが家の不足額」を知ることが先です。
誤解②「まとまったお金がないと始められない」
→ 老後資金づくりは、少額の積み立てが主役です。大きな元手より、続ける時間のほうが効いてきます。
誤解③「もう40代だから手遅れ」
→ 遅すぎることはありません。始めた時点から時間は味方になります。今日が、いちばん早いタイミングです。
確認してほしい3つのポイント
いちばん小さな一歩は、これだけで大丈夫です。
- 「ねんきんネット」で、自分の年金見込み額を確認する(まずはここだけ)
- 老後に「毎月いくら不足しそうか」をざっくり出してみる
- 不足分を埋めるなら、月いくらの積立から始められそうか考える
1番の「見込み額を見る」だけで、実はもう準備は半分進んでいます。土台が見えると、足す金額も小さく決められます。
まとめ
- 老後の土台は公的年金。まず「毎月いくら不足するか」を知る。
- 大きな数字は「いつまでに・毎月いくら」に分解する。
- 早く始めるほど毎月はラク。まずはねんきんネットの確認から。
老後のお金の話は、公式LINEでもやさしくお届けしています。「わが家はいくら備えればいい?」と気になる方は、無料相談でいっしょに見える化していきましょう。
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のどかFP事務所からの一言
のどかFP事務所は、特定の金融商品を販売しない、完全独立系のFPです。「早く始めたほうがいい」と分かっていても、最初の一歩は迷うもの。だからこそ、あなたのペースに合わせて、無理のない金額と方法を中立の立場でいっしょに考えます。まずは見込み額を見るところから、ご一緒しませんか。


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