公的年金、結局いくらもらえる?──2026年度の年金額と「ねんきん定期便」のやさしい読み方

目次

この記事でわかること

  • 2026年度の公的年金はいくらか(国民年金・厚生年金の最新額)
  • 「ねんきん定期便」「ねんきんネット」で自分の見込額を知る方法
  • 35歳・年収500万円の会社員なら、将来いくらぐらいか(簡易試算)

「年金って、自分たちの世代は本当にもらえるの?」
「毎年届く『ねんきん定期便』、見方がわからなくて封も開けていない」
「老後のことは気になるけど、何から確認すればいいのか…」

こんな気持ち、よくわかります。公的年金は制度が複雑に見えますが、子育て世代がまず知っておきたいポイントは実はシンプルです。最新の2026年度の数字と一緒に、やさしく見える化していきます。

まず確認したいのは「2026年度の年金額」

日本年金機構の発表によると、2026年度(令和8年度)の年金額は4年連続の引き上げとなりました。国民年金(老齢基礎年金)は前年度比プラス1.9%、厚生年金はプラス2.0%です。

2026年度の年金額月額前年度比
国民年金(老齢基礎年金・満額)70,608円+1.9%
厚生年金(モデル世帯:夫婦2人)237,279円+2.0%
日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」より。モデル世帯は平均的な収入(月額換算45.5万円)で40年間就業した場合の夫の厚生年金と、夫婦2人分の基礎年金(満額)の合計。

そして、公的年金が老後の暮らしをどれくらい支えているかというと、厚生労働省の国民生活基礎調査(2024年)では、高齢者世帯の所得の63.5%が公的年金・恩給です。「あてにならない」どころか、いまも老後収入の6割超を支える土台になっています。

高齢者世帯の所得の内訳(公的年金がどれくらい支えている?)
公的年金・恩給63.5%
働いて得る収入・その他36.5%
※厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査」より。一例です。

FPの視点では「平均より、わが家の見込額」

一般的な目安として、モデル世帯の「月23.7万円」という数字はあくまで平均的な前提の話です。働き方・収入・加入期間で大きく変わるので、大切なのは平均の数字そのものよりも、「わが家の見込額」を知っているかどうかです。

そのための道具が、誕生月に届く「ねんきん定期便」と、スマホで見られる「ねんきんネット」です。50歳未満の方の定期便に載っているのは「これまでの実績」に基づく金額なので、若いうちは少なく見えて当然。将来の見込額は、ねんきんネットのシミュレーションで働き方を入れて試算できます。ご家庭によって状況は変わりますが、まず現在地を見ることが出発点になります。

モデルケース:35歳・年収500万円の会社員なら

夫35歳(会社員・年収500万円)、妻34歳(共働き)、子ども2人(8歳・5歳)のご家庭で、ざっくり試算してみます。

  • 夫:年収500万円のまま40年間働いた場合、厚生年金(報酬比例部分)は月約9.1万円+基礎年金 月約7.1万円 = 月約16万円
  • 妻:厚生年金に加入して働き続ければ、基礎年金+報酬比例部分で月10万円前後になるケースも。扶養内中心なら基礎年金の月約7.1万円が軸に
  • 世帯では月23〜26万円前後がひとつのめやすに

→ この場合、「年金がもらえるか」より「わが家の暮らしに対して、いくら足りないか」を見える化することが課題になります。※2026年度の水準で計算した簡易試算です。実際の受給額は加入状況や将来の改定で変わります。

よくある誤解・注意点

誤解①「自分たちの世代は年金をもらえない」
→ 公的年金は現役世代の保険料と税金で支える仕組みで、支え手がいる限りゼロになる建て付けではありません。少子高齢化に合わせて金額を調整する仕組み(マクロ経済スライド)はありますが、「もらえない」と「調整される」は別の話です。

誤解②「ねんきん定期便の金額が、将来の年金額」
→ 50歳未満の方の定期便は「これまでの実績分」だけ。この先働く分は含まれていないので、少なく見えるのが普通です。

誤解③「どうせ足りないなら、調べても仕方ない」
→ 逆です。見込額がわかると「足りない差額」が具体的になり、NISAやiDeCoでいくら準備すればいいかを逆算できるようになります。不安の正体は、たいてい「数字を見ていないこと」です。

確認してほしい3つのポイント

  1. いちばん小さな一歩:ねんきんネットに一度ログインして、見込額を1回だけ見てみる(マイナポータル連携ならすぐ)。数字を見た瞬間、老後の話は「霧」から「地図」に変わります
  2. 余裕があれば:次に届く「ねんきん定期便」を捨てずに開けて、加入月数を確認する
  3. 余裕があれば:夫婦それぞれの見込額を並べて、世帯の合計を眺めてみる

まとめ

  • 2026年度の年金額は4年連続の引き上げ。基礎年金満額は月70,608円、モデル世帯は月237,279円
  • 公的年金はいまも高齢者世帯の所得の6割超を支える土台
  • 平均の数字より「わが家の見込額」。ねんきんネットで1回見るところから

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のどかFP事務所からの一言

私は保険や金融商品を販売しない、完全独立系のFPです。年金の話になると「不安ですよね」で終わる情報が多いのですが、実際にねんきんネットの数字を一緒に見たお客様は、みなさん少しホッとした顔をされます。見えないから怖いだけ、ということは意外と多いのです。あなたの見込額、いくらだと思いますか? 答え合わせを一緒にしたくなったら、無料相談でお待ちしています。

出典:日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」厚生労働省「国民生活基礎調査」

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